2021-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬、液体、魂、形而上。

消えぬ業火で過去を全て燃やした男が自らの苦しみに飲まれて消えた時悲しみにくれて自殺を計った女が全てを許して生きる事を決意した時「誰でも良かった」と宣う男が「あいつだけは」と額を地面につける時一人に人生を奪われた女がまた一人の人生を奪う時 た…

贈り物。

かつての私は人から何か物を贈られたり、ひとに贈ることがとにかく苦手であった。 他人の"買ったもの "が自分の人生に組み込まれることが恐ろしかったし、自分の贈り物が誰かの生活の中に居座ることのが不気味であった。 なんやかやあり現在。 私は人に贈り…

残酷な街

街は正しさで満ちていて私たちの居場所は見つからなかった あるときは紅いダイアナを履いた天使さよならの温度差が激しい二人は憎み合う 運命は神様が食べこぼした幸せの残骸だった 海に潜む死に損ないは陸へ新しい世界を見出そうとし正しく死んだ 私たちは…

嘘のつきかた

私は「バカほど無駄な嘘をつく」とよく言っている。 嘘はモチベーション維持のためつかれるべきで 虚栄心を満たしたり、自前のテンションを上げるためについてはならない。否、つくべきではない。 嘘はお前の身を守り、かつ滅ぼすだろう。このことさえ忘れなけ…

道化、或いは憂鬱な日々に

蝉の命懸けの叫びが続きそれはムンクも耳を塞ぎたくなる八月の、或いは夏の夏故の夏であり夏なんである。 首許にひやりとした感触が置かれた次の瞬間、ぶつり。突如として世界は消失したのである。 非世界と呼ぶべきものに筆を尽くせば白色。或いは漆黒色、…

正義と嘲笑

「深いですね」や「刺さりました」や「共感しました」という言葉で溢れている。 はっきり言うともう飽き飽きである。私は私の言葉であってあなたの言葉ではないのだ。私は誰かのアンセムでもなければスポークスマンでもない。私は私でしかなくあなたはあなたでしか…

優しさの半分は告訴

痛みはかたちを変える。生きていれば変わる。痛みは痛みによって更新されてゆく。未来に痛みはないが未来の痛みを想像する事は出来る。過去の痛みが更に肥大し心を侵食することもある。感性は嘘を吐いても痛みは嘘を吐かない。繁華街にぽつねんと輝く猥雑な…

ほんとだもん!ほんとにトートロジーだもん!!うそじゃないもん!!

今日のアンパンマンは神回だった。欲情したホラーマンがあかちゃんまんの口にピストルのマズルを突っ込み脳幹を撃ち抜くシーンにはお茶の間も震え上がった事だろうなどとコーラで満たされたバスタブに浸かりながらふと思うのであった。この風呂は後でメント…

13歳

誰かが信じてくれているのかもしれないと思うとぶち壊してしまいたくなるのが人情である。そんなわけでさっそくぶち壊してしまうが、わたしが可憐な十三歳のレスビアンなどとは誰も想像していなかっただろう。それにしても貴重種であり自画自賛の尽きぬこの…

2021/03/19

ブログ、全く更新してないのに毎日こっそり覗きにきてくれてる人がおるね。あんたも好っきゃねぇ。