ほんとだもん!ほんとにトートロジーだもん!!うそじゃないもん!!

今日のアンパンマンは神回だった。欲情したホラーマンがあかちゃんまんの口にピストルのマズルを突っ込み脳幹を撃ち抜くシーンにはお茶の間も震え上がった事だろうなどとコーラで満たされたバスタブに浸かりながらふと思うのであった。この風呂は後でメントスを入れて全てを終わらせるつもりである。風呂を出る。爪の先に灯る火があり、寝台があって、水差しとグラスがしつえられてあり、風はなく、橋梁があって、川の流れは堰き止められている。外には大量のタイ料理が廃棄されている。
「私に、非はない」
パクチーばかりではない。

レモングラスも、ナンプラーもがない交ぜになりハーモニーとなってあり。大量に遺棄されたタイ料理。寝台があり、風はなく、爪の先に灯る火だけがあって河川敷。
「なれば私は、何故このような場所で朽ちてゆかねばならぬのか」


ところで私を産み落とした母親にその責任はあるだろうか?

つまり私のような存在を生み出したこの社会に責任はあるだろうか?

故に全部貧乏が悪いのか?

花は?

鳥は鳴いていたか?

不条理とは?

とすれば条理は何処にあるだろう?

一度でも誰かその眼に映じてみたことがあったろうか?

蝟集したタイ米の上をふかふかと歩きゆく。

私には足がある。
かつてはこの川にも葦があった。
「あし」 は「悪」に繋がるというから「よし」と呼んだ。 
真実を置き去りとし、歴史は容易く、書き換えられゆく。 
花は咲きほこり。

鳥は鳴いていた。

そこに私はいなかった。
「私には、流すべき涙がない」 


それは流されるべき涙の与り知らぬ処である。