食について

 

拒食症故に、食べる事が苦手なんである。
普通の人、所謂健常者は平然と食事を行う。更には間食なども行う。意思を持って何かを食べようとする。
拒食の私にはそれがよく分からないんです。出来ることなら、なにも食べたくない。
食生活のパターンとしては、朝は食べない。昼食は気が向いたら食べる。夜はキチンと食べている(つもり)。
飲み物は水、牛乳、コーヒー、アルコール類しか飲まない。
そんな食生活なんである。

今日、ついに体重が35キロを切った。
アカンなと思う。
しかし食べられんのだよね~、これが。

多々、食べるという行為が意味不明になる瞬間があるんですよ。
食事中、食べ物を口に含み、咀嚼する。咀嚼している最中、「何故食べなければならないのか?」 「私は何を食べているのだ?」 「この行為は一体なんなんだ?」 と言うように口腔内でゲシュタルト崩壊を起こすのだ。そしてその症状が悪化すると最終的に味を感じなくなる。
心底、食べることに関心がない。『美味しい』などという感情が出ることなどもう何年も経験していない。

 

話は変わるが、人との食事も苦手。
テーブルマナーには注意を払っているつもりなのだが、それでもなんだが苦手なんである。
人に咀嚼行為を見られるのが恥ずかしい、食べ物を口に運ぶ姿がみっともないように思えて恥ずかしい。食事ってある種、性的な行為だと思うのだよね。
そういう気持ちが"普通の人"には無いらしい。
ファミレスやファストフード店で学生達がワイワイおしゃべりしながら食事をしている姿を見ていて私は唖然とする。「友達と食べることは、恥ずかしくないんですか?抵抗はないんですか?」と聴きたくなる。

私は、出来ることなら1人で食べたい。

誰とも食事をしたくない。

食事は、心を開いている人としか私は出来ません。

心底、そう思う。